【投資シミュレーション】オルカン×S&P500を毎月5万円・20年間積立 ― 暴落は本当に怖いのか?

はじめに

「今って株価が最高値だから、ここから投資を始めると高値掴みになるのでは?」
そんな不安を感じている方は多いと思います。

そこで今回は、オルカン(全世界株式)とS&P500を半分ずつ、毎月合計5万円を20年間積み立てた場合をシミュレーションしました。

比較対象は以下の3パターンです:

  1. 現金預金:そのまま貯金
  2. 暴落なし:順調に年利回りで成長する場合
  3. 2回暴落あり:20年の間にリーマン級の暴落が2回発生する場合(5年目に▲40%、12年目に▲30%)

シミュレーション結果

  • 預金のみ:1,200万円
  • 暴落なし:2,294万円
  • 2回暴落あり:1,552円
年数 預金(0.2%利息) 暴落なし 2回暴落あり
5年301万円349万円209万円
10年606万円817万円630万円
15年913万円1446万円895万円
20年1224万円2294万円1552万円

(いずれも20年間・毎月5万円積み立てた場合の最終評価額)


 これをシミュレーションしてみて、5年後だと一回目の暴落後に暴落シナリオより預金の方が多いのですよね・・・。そこで暴落した後預金のみの人が300万を一括で投資してその後同じように積み立てていったら?と思いました。

年数 預金(0.2%利息) 暴落なし 2回暴落あり 5年後暴落直後一括+積立
5年301万円349万円209万円0万円
10年606万円817万円630万円751万円
15年913万円1446万円895万円1009万円
20年1224万円2294万円1552万円1704万円

 計算してみると、一回目の暴落直後に現金300万を一括で入れてから積み立てし始めた方が2回暴落よりも150万円くらい多いのですよね。心理的にはこれが怖くて踏み出せないわけなんですよ・・・。でも、一年目から積立ての2回暴落シナリオでも預金よりは300万円以上増えています。また、今回は5年後に暴落するというシナリオでしたので5年後にしましたが、暴落はいつ起こるか実際には分からない。暴落時に現金を一括で入れるにしても、-30%暴落時に全額投資ができたとしてその後-70%まで下がってしまったら?とか考えていくとキリがありません。

 そう考えると今すぐ積立を始めるのが一番有利でしょう。5年後に預金との差を見て投資から離れない精神力は必要だと思います。そして、万が一20年暴落がなければ(そんなこともないとは思いますが・・・)預金との差は1,000万円にも上るのですよね。

考察

  • 預金だけではインフレに勝てない
    20年間で1,200万円。額面は積み上がるけど、物価が上がれば実質的な価値は目減りします。
  • 暴落があっても投資の方が上
    リーマンショック級が2回あっても、最終的に預金より約350万円プラス。
  • 暴落中は苦しいが長期では回復する
    途中で資産がガクンと減っても、積立を続ければ買い増し効果でリターンが戻る。

まとめ

  • 高値掴みを恐れて投資を始めないと、結局は「預金で目減り」してしまう可能性大。
  • 暴落は避けられないが、積立を続ける限り時間が味方になる
  • 「今は高値だから怖い」という不安は自然ですが、暴落が正確に予想できる人以外は20年の視点で見るとむしろ早く始めるほど有利です。

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